OP)僕は今、大学1年生でちょっと将来的に何がしたいか考えてるところなんだ。今のところ、エンジニアリングに関係する領域を調べてみたんだけど、どうもあまり興味がわかない。僕は長年ずっとゲームをしてきてゲームがすごく好きだから、ゲームに関係する仕事が将来のキャリア的にはいいかなぁと思っている。コンピュータサイエンスの授業を前期に取ってて、それは結構大変だったけど、すごく面白いとも感じた。それで、僕が知りたいのは次のような感じ。

・あなたはどの辺りのポジションの人?
・どうやってゲーム業界に入ったの? 学歴は? もしあれば前職は何してたの?
・挫折することがあったとすればどんなことで? 適職に就くのは難しかった?
・日々の仕事で大変なことは? 自分の仕事で好きなことは何? もし可能なら違うことをしていた?
 
どんなコメントでもありがたいです





俺はとある大きなゲームスタジオでソフトウェアエンジニアをしている。

>>ゲーム業界への入り方
最も簡単な方法は、自分のゲームを作ることだ。実際のところAAAクラスのスタジオと同人を分ける明確な線は存在しない。もし君がゲームを作ってるなら、君はゲーム業界にいるってことだ。もし君がAAAクラスのスタジオで働きたければ、実際に自分でゲームを作ることはいろいろな意味で有益だ。 ただ、GDC(Game Developers Conference)とかPAX(Penny Arcade Expo)といったコンベンションはチェックしとけよ。なぜかというと、そうしたコンベンションでは業界の人と話す機会を簡単にみつけられるからな。

また、業界に入れるかどうかは君のスキルに依存するところが大きい。デザイナー職 はソフトウェアエンジニアとかアーティストに比べるとかなりしんどいだろうな。

>>AAAクラスのスタジオで働くメリットとデメリット
でかいスタジオで働くメリットは明らかだ。たくさんのスタッフがいないと作れないような規模の大きい、素晴らしいゲームを作ることができる。あと、一般的に大きなスタジオの方が安定している。(裏を返せば、ゲーム業界は基本的に不安定ということだ) 一方で、大きなスタジオで働くデメリットは、仕事の権限の小ささ、長い労働時間(週50時間)、労働時間の割には少ない給料、といったところだ。あとは、皮膚の厚さかな。というのも、よほど祝福された企業を除き、ネットで多くの批判を浴びるから。君の会社とか、君のゲームとか、多分君自身も。

>>この業界の仕事の一番いいところ
 ソフトウェアエンジニアとしての見解を述べさせてもらうと、最もクールなのは日々のやりがいあることと、いろいろな面で新しいことを知ることができるってところかな。例えば、 ある月はプログラムのコードを最適化しないといけない。また、その次の数ヶ月はグラフィック関連の部署に引っ張られていくかもしれない・・・etc つまり、バライエティに富んだ仕事ができるってわけだ。加えて、ゲームは実際のパフォーマンスが全てだからとてもチャレンジングでやりがいがある。こんな仕事は他じゃそうそうないぜ。




↑>> ネットで多くの批判を浴びる
うちではあまりそんなことはなかったな。幸運だったのかな。




こんにちは、俺はイギリスで某ゲームスタジオに勤めてるプログラマーをしてるよ。

>>学歴
学校では数学をかなりやったね。それで大学でコンピューター・ゲーム・テクノロジーについて学んだ。このコースはプログラマーにとっては良いコースだった。たいていのゲームに関わるコースは質がよくないからね・・・。で、もし君がプログラマーになりたいのなら、まず3Dに関する数学を勉強するべき。行列とかベクトルとかその辺だな。
 
>>仕事をゲットする
俺の場合、最初の仕事を得るのに6ヶ月ぐらいかかった。全国中のゲーム会社に応募したね。仕事があればどこにだって行く覚悟をした方がいいよ。で、俺はオファーをもらったとある小さなスタジオで働くことになったんだ。でもそこはあまりうまくいってなかった。最終的には当初の3分の1ぐらいの規模になって、余剰人員となった俺は6ヶ月で解雇されることになった。仕事はかなりストレスフルだったけど、まぁ今見返してみればキャリアの初めの方でそういう経験しておいてよかったかなと思う。ゲーム業界は盛衰が激しいので、多分誰でも一度は解雇を経験してるんじゃないかと思う。(少なくとも俺は解雇を経験していない人を知らない) その後、俺は他の大きなスタジオに移って、そこでだいたい3年ぐらい働いたかな。

最初の仕事をゲットするのは大変だよ。どこも経験重視だからな。だから経験を積むまでは、面接官にいかに自分がコミュ力に優れているかと、一緒に働いて気持ちがいいやつかってのを精一杯印象づけるんだ。開発はチームワークだからな。あと、もし君がコンソール機関連の仕事をしたいなら、C++をやっておくのは必須だ。モバイル系はよくわからんが、マイクロソフトとかニンテンドーとかソニーはみんなC++で開発してるからね。C#も知っておくとなおよし。

それと、最初の仕事をゲットするのにゲームのデモが必要になると思うんだが、よほどスペクタクルなものでない限り、あまりテクニックには走らない方がいいと思う。個人的に小さな、しかしきちんと完成されたゲームを作るのをオススメする。メニューがあって、音が出て、ゲームができて、ゲームオーバーとかゲームクリアがちゃんと表示される。これによって、君がゲームに関する様々な知識を持ち、かつそれをどう統合するかを知ってるということを示せるんだ。あと君がプロジェクトを完遂させることができるっていうこともね。

>>ゲーム業界で働くってどんな感じ?
 俺は今の仕事は気に入ってるよ。仕事に行きたくないと思ったことも一度もない。やりがいがあるし、自分が情熱を感じることができるのは素晴らしい。実際、自分が好きなことをできるってのはいくら高く評価しても評価しすぎるということはないよ。俺はよく銀行で働いてる人と話す機会があるけど、いつも愚痴ってて週末が待ちきれない様子だった。自分が好きな仕事をしてると思うとちょっと罪悪感を感じるかも。

 一緒に働いている人達はすごい人ばかりだよ。ゲームにハマってない人を見たことがない。俺はゲームに関することをニュースで見て、仕事でゲームを作って、パブでゲームの話をして、家に帰ってゲームをする。ゲームをつくって他の人がそれを楽しんでプレイするのを見て、「それ俺が作ったんだぜ?」と考えるときが本当に楽しい。

ま、もちろんいいことばかりじゃないけどな。締め切り間際になると残業もしなきゃだし、業界が不安定だから運が悪いとすぐ解雇なんてこともある。職場の移動も激しい。あと、企業によっては開発者をクソみたいに扱うところもある。燃え尽きるまで使ってポイ捨てしては新たに人を雇うみたいな。また、業界の競争が激しいから人によっては少ない賃金でも働くっていう人もいる。たとえ他業界で高い給料がもらえたとしてもね。

こんな感じかな。まとめると、色々とつらいことはあるけれど、ゲーム業界は素晴らしいところで俺はこの仕事が大好きだよ。




・えっと、この業界は入るの大変だよ。俺は学校卒業して1年ぐらい経つけど、未だに入れてない。




↑たったの1年だって? 今は数年かかるのがデフォだよ。で、みんな諦めていく。もし本当にこの業界で仕事をしたいなら絶対に諦めるな。




↑ 反論だけど俺の場合は1ヶ月ぐらいしかかからなかったよ。まぁ、たまたま引っ越したところにゲームのテストに関わるエントリーレベルの仕事がたくさんあったからなんだけどね。;)




↑俺の場合は卒業後、1年ぐらいかかったな。 でも俺の友達は4年ぐらいかかってたかも。とりあえず頑張れ。




翻訳元:
 http://ja.reddit.com/r/Games/comments/1aedo8/people_working_in_the_games_industry_whats_it/